あなたは原爆の投下目標に「京都」が含まれていた事実をご存知だろうか?わたくしが親しくして頂いているCube氏が京都に原爆が落ちなかったのは「京都という知的都市に投下することで、終戦後の日本とアメリカの和平が難しくなり、ソ連と接近するのでは?と警戒されたかららしい。 」、「もし京都に落とされていたら、どこが投下目標になっていたかというと、「梅小路機関庫」付近の東海道線と山陰線の線路の分岐付近...ここが爆心地になっていたということらしい。恐ろしい。」とmixiにて発言されていた。言われている通り本当に「恐ろしい」ことだ。そこでは多くの方々がこのコメントに対し発言をされていた。どの発言も素晴らしい内容だった。そこで簡単なことで申し訳ないが、わたくしがコメントした内容を引用させて頂きたい。文体がいつもと少々違うがお許しを(笑)。
先日だったかどうかうる覚えなんですけど、アメリカでは原爆をどのように伝えているか...と言うことをあるTV番組で取り上げていました。その時の取材先の州を覚えていないのが申し訳ないのですが、歴史の授業で原爆に関して討論形式で授業を行っている様子が流れていました。一人の学生が「当時の日本の状況で本当に原爆が終戦を早めたかどうか...本当に原爆を落とす必要があったのかどうか...僕は落とす必要はなかったと思います。」と答えていました。他の生徒もほとんど賛同していた様子。ある意味一人の人間として安心しました。 もう一つ取り上げられていたのはアメリカの原爆資料館。そこでの来館者数は一日たった数人とのこと。しかも、原爆で犠牲になった方々の写真資料室については「希望者以外には見せない様に鍵をかけて入れない様にしています...」とのこと理由はあまりの写真内容の衝撃に耐えられず、うろたえる人から訳が分からず怒りだす人まで「パニック状態」になる方が大半だからだそうです。さらに9.11以降「平和」を推奨する行為は「愛国心が無い」と見なされることが多いらしく、資料館の館長が非常につらそうに、その現状を語られていました。 この様子から、もしかすると取材先は都市部ではなかったのかもしれません。しかし、この取材で一部ではかつての日本の流れを彷彿とさせる流れが9.11以降アメリカに存在することが分かります。 原爆資料館の様子には非常に難しいものを感じます。人は「考える」より「決めつける」方が「楽」だと言うのを無意識に知っています。だから、平和は個人個人がまずは「考える」と言う行為になれることから始めないと難しいのかもしれません。多くの日本人が平和を希求しているのは、前大戦から「考えざる得ない状況」に陥った為だと思うのです(わたくしも経済のことを学ぶ様になったのは、そうせざる得ない状況になった為ですしね[笑]...)。「考える」知性を広めること、知らしめることが平和への近道かも知れません(考え方の基準モラルも一緒に教えなければなりませんが)。そうなってくると知性の素、「教育」がよりいっそう重要になってきます(現在「自由」の意味が「無責任」と同義になっている方々が多いのも教育の重要性を表した現象だと思います)。一番の近道は皆さんが一緒になって「考える」ことかもしれません。そして、考えたことは発言して行きましょう。個人が関わるならこれが一番だと考えるのですが、どうでしょうか? 当然、最終ゴールが「平和」だと言う事を見据えながら考えないと話はまとまりませんが(笑)。 長文失礼致しました。 文章は乱文でもあったがお許し頂きたい(笑)。明日の8/6(土)と8/9(火)は原爆投下から60年。そして、8/15(月)は終戦から60年である。日常から少しづつ「記憶」が失われて行く。「平和」を希求する感情の強さも薄れて行くのかもしれない。小説家村上龍氏が以前にある記事でこう発言されていた。「常に自身を疑うことを忘れない。これが最も重要だ。」これはある意味「危機感」を表している。毎日思い込まなくても良いがふとした時に思い出して欲しい。「今自分がいる場所が平和だと言う事を忘れていないか?それが石ころの様に落ちているものだと勘違いしていないか?」是非考えて頂きたい。
by plusdotk
| 2005-08-05 19:07
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