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皮肉な事に

 7/7に同時テロを受けたイギリスは表面上落ち着き払った印象を受ける。皮肉な事にイギリスは今までにIRAとの対立でテロに対する感覚が身に付いている様だ。今回のテロと規模が違うので何とも言えないが、ある意味人々の反応が大きかったアメリカでの「9.11」と比較すると国民性とも表現出来る様な反応の違いがある。
 現在、イスラム系住民への嫌がらせなどは数件発生していると伝わっているが、現地の人々の反応はあくまで「共存」といった印象が強い(今後は分からないが)。現状を耐える事が良いと言いたいのではないが、起こった出来事が大きいだけに「極端な反応が出るのでは」と危惧していたが、ある意味安心出来る様子だ。しかし、犠牲者は既に50人を超え現在も確認を急いでいる方々が20人程おられるという。
 イスラムでは「人であれ動物であれ生けるものを殺す事は許されない」。宗教、人種、国家を飛び越えて共通認識として持ちたい考えだ。
 家族を殺されたからといって、その相手を殺し、さらにその殺された側の家族は、また殺した相手を憎む...「憎しみの連鎖」が一度始まると誰かが止めようとしてもなかなか容易に止まる事は無い...非常に複雑な感情にはなるが「根底にある罪を裁く」これが最も重要なのではないだろうか。
 この場を借りてロンドン同時テロで犠牲になられた方々と負傷された方々、そして関わる家族の方々に心からのお悔やみとお見舞いを申し上げる。一日も早い心の平穏が訪れる事を願っている。
 
by plusdotk | 2005-07-12 00:26 | 社会
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